『”梨ノ木谷”自然めぐりコースお披露目会』を開催しました!

こんにちは!廣川ゼミ直方班です!

私たちは「持続可能な地域づくり」について、イギリスで発祥した”フットパス”を用いながら、みんなで調査・研究・活動をしています。

もし、「廣川ゼミって何?」「どんな事をしよるん?」「そもそも直方班ってなん?」
と思った方は、

こちらのリンクより廣川ゼミの紹介の記事を是非ご覧ください。

https://kitaq-real.jp/地域創生学群の廣川ゼミ(直方班)『梅の実拾い

今回は、直方班が活動している新入地区で6月9日(日)に行った、

『”梨ノ木谷”自然めぐりコースお披露目会』についてご紹介します!

今回のイベントでは、20代〜70代以上の計65名以上の方が参加してくださいました!

当日は新入にある、劔(つるぎ)神社よりスタートしました!!

当日は雨予報でお天気が危ぶまれましたが、開会式から解散まで雨が降ることなく
無事イベントを終えることができました。

歩きながら、新入地区にある自然や地元の方と触れながら直方以外から参加してくださった方を始め、新入に住んでいる方にも

『こんな所があったの!』『知らなかった』『この場所、素敵〜』
という声が沢山聞こえてきました!!

このように現地の方がガイドとなって、今回の歩くコースについて説明します!!

普段、私たちが何気なく歩いている地元でも、車で意識しなければスッと通り過ぎてしまうような場所でも、ゆっくり歩いてみると思わぬ発見やまだ見ぬ魅力を教えてくれるのがフットパスの特徴なのです!!

当日の朝は雨でしたが、降られること無く自然の中を楽しく歩くことができました!!

また、イベント内ではフットパスを行う地域の食文化を体験する『おもてなし』を提供しています。

おもてなしでは、毎回その地域でしか味わえないモノを始め、開催する季節によって違うモノが出るのが一つの魅力でもあるんです!!

今回のおもてなしでは、

・直方市で、エディブルフラワー、ハーブ、野菜を栽培している「えっちゃん畑」さんの野菜試食
・同地区で、国産の蜂蜜を作っている「ファーム貞光」さんの蜂蜜を使った、蜂蜜レモンジュースを提供させていただきました!

今回のおもてなし、「えっちゃん畑さん」からのお野菜です!!
疲れもふっ飛ぶ美味しさでした!

「疲れた体にしみる〜」
「体に優しい野菜が新入で作られてたなんて!」
という声が飛び交うおもてなし時間でした。

上の画像のように皆さんと話しながら歩いてまわりました!!

また、今回歩きながら何気なく声をかけた野菜農家さんと話していると

「よかったら、傷がついていて、市場に出せないから貰って行き!」と言われて、
キュウリとトマトがタダで貰えたのです!!

このような思わぬ貰い物ができるのもフットパスの良さでもあります!

農家さんから、実際にいただいたトマトとキュウリです!!
とっても大きくて、食べ応えがありました!

では、今回はどのような話があったのでしょうか?

その一部を紹介いたします!

「おもてなし」も終わり、スタート地点の場所がもうすぐそこまで来た場所に
お寺があります。

このお寺の名前は、『真照寺』と言います。
実は、このお寺の中にはちょっと不思議なものがあるんです。

それが、お寺の釣り鐘、(以下、梵鐘:ぼんしょう)の形をし、文字の彫られてある
コンクリート製の大きな置物があります!

真照寺にあるコンクリート製の鐘

一体、何故この様な物があるのでしょうか?

この、石が出来たのは西暦1942年!!
つまり、大東亜戦争こと第二次世界大戦が行われた時期なのです!

その前年の1941年に「金属類回収令」と言う法律により、日本の兵器を作るのに全国から有りとあらゆる金属を集める時代でありました。
当然、お寺の梵鐘も例外ではありませんでした。

しかし、お寺の梵鐘が吊るされている門(以下、鐘楼:しょうろう)から簡単に外せない理由がありました、、、

それは、鐘楼と言うのは重さ約375キロにもなる梵鐘を吊るしても、バランスがしっかりと取れるように敢えて傾けて設計されています。

現在の梵鐘です!!
梵鐘の重さは、かなりの物なので鐘楼は傾いてバランスを取っています!

もし、梵鐘だけを取ってしまうと鐘楼は崩れてしまい大変なことになってしまいます。
「これはいけない」と鐘楼を取り外す代わりに全国のお寺では、様々な対策が行われました。

同じ重さのコンクリートのブロックを吊るすお寺が数多くある中、一部のお寺では左官の方が、

『音は鳴らないがせめて形だけでも梵鐘の代わりになるものを』


コンクリート製で本物そっくりに空洞も開けて重さも全く同じにした
『代替梵鐘』と呼ばれる物を作ったのでした。

実はこうした代替梵鐘は、全国でポツポツと点在しているのがほとんどなのですが
ここ、直方市にある全てお寺に代替梵鐘が使われていたのです。

これは、全国的に見ても大変珍しいことだそうです。

実は、これらを作成された方は全て同一人物である、村尾勘市さんと言う方が造られたのです。

真照寺を始めとする直方市に在る幾つかのお寺では、この方が造られた代替梵鐘が今でも残っています!
是非、この記事を読まれた方も直方のお寺へ行く機会がありましたら、この代替梵鐘を探されてみて下さい。

現在の真照寺の鐘楼です。
無事に梵鐘も帰ってきて、本来の姿をこうして見ることができます。

また、上記の様なお話は元々する予定は、今回のフットパスでは無かったのです!!

実は、参加者の皆さんと何気なく入ったお寺の中でお会いした住職さんと話す機会があり
折角ならと詳しく教えてくれたのです!

お寺の住職さんから、偶然今回書いたようなお話を教えていただきました。
この偶然の出会いもフットパスの魅力の一つです!

この様な偶然の出会いから思わぬ発見やお話を伺うことができるのもフットパスの魅力なのです!

ここまで、この記事を読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んで少しでも新入地区について興味を持っていただけたら幸いです!

最後になりますが、今回もイベントに参加していただいた皆さま、ご協力していただいた
ファーム貞光さん、えっちゃん畑さん、地域の皆様本当にありがとうございました。

これからもフットパスに関連する記事を投稿いたします!
次回も楽しみにしていて下さい。

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