421Lab.わくわくキッズプロジェクトを知ろう!

子どもと制作をする風音さん

地域共生教育センター(通称:421Lab.)のプロジェクトの一つ、「わくわくキッズプロジェクト」を知っていますか? 2023年1月21日に本学で行われた地域活動発表会で、なんとポスター部門において「最優秀賞」と「大英産業株式会社賞」、発表部門において「優秀賞」の合計3つを受賞したプロジェクトです。

わくわくキッズプロジェクトについて名前は知っていても詳しい活動等についてはご存じない方もいると思います。今回はそのプロジェクトメンバーである法学部法律学科2年生のKさんにお話を伺いました。この記事では、当プロジェクトの活動と、地域活動報告会での取り組みについて紹介したいと思います。一つひとつの活動に手を抜かず全力で取り組むみなさんのことを直接知りたい!という方は、公式X公式Instagramで覗くことができます!

目次

わくわくキッズプロジェクトはどんなことをしているの?

わくわくキッズプロジェクトは,月に1,2回大英産業株式会社が主催する「出張子ども大工」にボランティアスタッフとして参加したり,NPO法人のコラボラキャンパスネットワーク,プレイセンター・ハロハロや,北九州市立大学と協力してシーズンごとのイベントを開催したりすることを主な活動としています。今回はKさんから,特にイベント開催の取組みについて詳しくお聞きしました。

一つひとつのイベントの準備を入念に

わくわくキッズプロジェクトは,クリスマスやハロウィンなどシーズン毎にイベントを用意し,大学構内の芝生広場や,北九大4号館201号室で子どもたちと一緒に遊んでいます。

一言で簡単にまとめてしまっていますが,この活動には一つひとつ大切な過程が含まれています。

最初に,イベントの内容を学生で考え,協力をしているボランティア団体の方に企画書を提出します。イベントでは子どもたちにお菓子を配ることもありますので,アレルギーや安全性について入念な確認が必要になります。企画書が通れば,イベント開催1か月前から準備を始め,週1回メンバー全体でミーティングを行いながら,装飾品,景品の準備や,工作の手順が子どもたちにとって適切かを確かめるために試作をします。そしてようやくイベントの本番を迎えます。

気付きづらくても大切な工夫

「出張子ども大工」では園児から小学生の子どもたち,シーズンごとのイベントでは1~2才の子どもたちが参加します。年齢によって身長や力の強さは全く異なる為,学生は常にその点を配慮しています。

子どもたちが,学生の作ったハロウィンのおもちゃで遊ぶ様子。子どもたちの目線に合わせて装飾されています。

例えば,子どもたちは大人である大学生に比べてかなり背が低いため,高いところにある装飾品は視界にすら入りません。子どもたちが見て,実際に触れて遊べるよう,準備した作品は子どもたちの目線に合わせて飾られています。

他にも,イベントを企画するにあたり,子どもたちの体力や力の強さ,理解力を考慮して,ルールや作業を決めています。年長の園児や小学生のような年代の子たちが参加する「出張子ども大工」では,トンカチで釘を打つなど力が必要になる作業がありますが,0~2才の子たちの力ではそれができない場合があります。

2023年度のクリスマスイベントでは,握力が弱い乳幼児の子でも参加できるような,花紙を丸めてリースの飾りを作る企画がされました。花紙を自分の手でクシャクシャッと丸める触覚や音を楽しむことができ,この作業は子どもたちに大人気でした。また,ゲームなどのルール決めについて,色や数を明確にしたものを小さな子どもたちが理解できるとは限らないので,「たくさん取れたら勝ち」というように,抽象的に伝えることで子どもたちに分かって貰う工夫もしているとのことでした。

ワクワクキッズプロジェクト
メンバーの学生と子どもとが,金魚すくいをする様子。ポイをプラスチックで作っているので,子どもでも簡単に金魚すくいができる。

メンバー・Kさんへのインタビュー

子どもたちが楽しめるよう, わくわくキッズプロジェクトはクリスマスやハロウィンといったシーズンごとにイベントを用意しています。世間的には同一のイベントでも毎年内容の違う企画を行っており,2023年度は,クリスマスにサンタクロースやトナカイの格好をして 子どもたちとクリスマスソングを歌ったり,ハロウィンにはステッキとお菓子箱の工作をしたり、 お化けの格好で間違い探しを行ったりしました。

(当記事の筆者は公式のInstagramで作品を拝見しましたが,とてもつくりが細かくすべての作品が可愛らしかったので,ぜひチェックしてください)。子どもたちもイベントを楽しみにしているようで,学生と同じようにサンタクロースの格好をしてくる子たちも多く見られ,学生が準備した作品に興味津々です。

ワクワクキッズプロジェクト
サンタクロースの格好をしたPJメンバーと子どもがクリスマスイベントを楽しむ様子。

この活動の醍醐味は? ~メンバーのKさんにインタビュー~

そんなわくわくキッズプロジェクトですが,学生であるメンバーがこれらの活動を通して楽しめることは何でしょうか?メンバーのKさんにお伺いしました。

Kさん :

こんにちは わくわくキッズプロジェクトのKです。
 活動での楽しみの一つは,イベントで使用する備品の準備・作成です。子どもたちの難易度に合わせて作業やルール設定を考えた上で「どうしたら子どもたちが楽しいかな」というのを考えるのが,難しいですが楽しいです。
 特に難しかったのが,夏休みの自由研究イベントで企画した「水と油のオブジェ」です。瓶に入れた水と油の間に上手く浮くキャラクターを見つけるのに苦労しましたし,色水の調整も大変でした。「お風呂に浮かせるおもちゃなら上手くいくかも?」「どんな色なら可愛いかな?」と,試行錯誤して作品を完成させたのはとても楽しかったです。
 ただ作るだけじゃなくて,このオブジェを使って,水と油が分離する理由について子どもたちと一緒に勉強しました。

ワクワクキッズプロジェクト

 イベントの準備は2,3年生がリーダーを担当しています。1年生も企画立案に積極的に意見を出し,学年関係なく全員で協力しています。
 私たちのPJには工作や絵を描くのが好きな人が多く,短時間でも可愛らしい作品がたくさん生まれます。

 「出張子ども大工」では,みんなで工作や作業をする中で,釘の打ち方の一つで子どもたち一人ひとりの性格がでるのを見るのが楽しいです。
子どもたちがトンカチで打つために釘を支えていると,力いっぱい釘を打つ子や,あともう少しでも慎重にトンカチを動かす子,私たちの添えている手を気にする子など,さまざまです。

Kさんの視点から,2023年度の反省と,来年度の課題を教えてください。

Kさん :

 2023年度は例年に比べ,活動や広報に力を入れました。名前を列挙すると,大英産業株式会社さんの「出張子ども大工」,ボートレース若松で行われた「よみうりキッズフェスタ」,自由研究,夏祭り,ハロウィン,クリスマス,など季節のイベント盛りだくさんで活動をできたことは良い点でした。
 更にこの活動を今年度の地域活動報告会で発表し,ポスター部門において「最優秀賞」,「大英産業株式会社賞」,発表部門において「優秀賞」の合計3つを受賞したことは本当に良かったです。

 来年度の課題としているのは,4つあります。
 1つ目は,乳幼児向けのイベントの幅を広げることです。子どもができない作業は親御さんに手伝ってもらうことがあったので,その子たちの能力を活かし,その子たちが主体となって楽しめるイベントを企画できたらいいなと思います。
 2つ目は,春のイベントを企画することです。これまで,春のイベントは考えたことが無かったので,来年度は挑戦してみたいです。
 3つ目は,子どもたちの安全を守ることです。子どもは時に想像しえない行動をするので,誤飲や怪我の防止は,今年も徹底していこうと思います。
 4つ目は,メンバーの活動参加率を維持することです。当PJはメンバーの参加率はほぼ100%ですが,後期では,「出張子ども大工」の出席率が少し低下したので,積極的にみんなに参加してもらえるようにしたいです。

新年度を迎える学生に,メンバー募集の一言をお願いします。!

Kさん :

 このプロジェクトは,子どもと関わることや工作をするのが好きな人にはとてもおすすめです。それだけでなく,自分たちで1から企画を練ったり,企業や法人の方々と関わったりする機会が多いので,将来の役にも立ちます。

 私はこの活動に2年生から参加し,今は副リーダーを務めています。
1年生で最初のタイミングを逃したから入りづらい,という人もいるかもしれませんが,この活動ではそんなことありません。
 イベントは盛りだくさんですが,常に活動に追われるほどでは無いので,私のように,大学生活に慣れてからの参加でも大歓迎です。
 細かい作業が多いから女性向け,というイメージをもつこともあるかもしれませんが,男性でも大歓迎です

2023年度地域活動報告会も力を入れて

最初に述べたように,わくわくキッズプロジェクトは地域活動報告会で三冠もの賞を受賞しています。発表では実際に活動で作った作品を提示して活動報告を行いました。また,メンバーの方々が作成した活動報告のポスターは見ているだけで楽しめるほどとても素晴らしいものです。

Kさんは,「活動内容,各イベント,来年の目標はしっかり伝えつつ,私たちの活動のコンセプトも表している作品」とお話してくれました。

活動報告会で使用したポスターはこちらからご覧いただけます!

ここまでお読みいただきありがとうございました。今後もわくわくキッズPJの皆さんの活躍を期待しつつ,リアルな魅力を発掘していきたいと思います!

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